茨障研の韓国の調査のいくつかを報告します。

 茨障研では、韓国の特殊教育の調査に、2013年夏と今年(2015年)夏に行ってきました。その間にも、より研究を進めるために、会員によって冬にも調査をしてきました。そうした活動から、いくつかの成果が生まれています。
 調査に参加した親さんは、韓国のあたりまえに設置されている専攻科を見て、日本にも専攻科を設置させたいと、その後、「茨城の専攻科を考える会」を設立し、来年(2016年)4月には、福祉型専攻科「シャンティつくば」をつくば市に開所いたします。「茨城の専攻科を考える会」は、韓国の親の会(コヤン支部)と姉妹提携を結びました。
 また、韓国の専攻科や高校内特殊学級について調査してきたことを、日本の専攻科の設置状況や福祉型専攻科(学びの作業所)づくりの状況とあわせて、日本特殊教育学会(9月19日・東北大学、国際シンポジウム)で、報告しました。

 テーマ:特別支援学校専攻科と高校特別支援学級の可能性-韓国の現状から学ぶ-
 企画者:国際化推進委員会  司会:荒川智(茨城大学)、柘植雅義(筑波大学)
 提案者
  1 金容漢(ミラル特別学校教頭) 「韓国における特別支援学校専攻科の現状と課題」
  2 宋在玉(ソウル情愛学校教員、前・広陽高校特殊学級) 「韓国の高校特殊学級の現状と課題」
  3 船橋秀彦(茨城県立水戸飯富特別支援学校) 「日本における専攻科・高校特別支援学級の要求と課題」
  指定討論 落合俊郎(大和大学)、田中裕一(文部科学省)

 さらに、韓国の特殊教育関係者との交流は深まり、来年(2016年)1月には、日本の特別支援教育を調査したいとの希望があり、韓国の関係者を迎える予定です。

韓国へ行ってきました!

8月26日〜29日、障害児教育の調査と交流に韓国へ行ってきました。県内を中心に13名が参加。教育年限延長の試みや社会的企業の視察を行い、親の会コヤン支部との交流も深めることができました。詳しくはこちらをご覧ください。
また、研究会、学会での報告書もアップしました。あわせてお読みください。
韓国における障害者のための専攻科の設置動向と後期中等教育のあり様
韓国の障害者のための専攻科設置の経緯と背景
韓国の専攻科に関する研究(1)

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